弓道考察モノローグ

合い言葉は肩甲骨

弓の引き方の考察

弓に1番負担がかからず、的中の再現性の高くなる弓の引き方とはどんな引き方でしょうか。

まず、私の考えの結論を述べようと思います。

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仮定として、握りの位置と矢をつがえる位置にロープを固定することを考えます。

ここでロープを使う理由は、もし実際に弓を手で掴むような設定とすると弓に上押しなどの無駄な力がかかる場合に影響がわからなくなってしまうためです。

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次に弦に繋がったロープを矢線上から逸脱しない様に引き束まで引きます。f:id:timefliesblues:20210312003514p:image

この時に弦のロープを引くために使った力が純粋な弓を引く力です。

 

この引き方こそが私の考える「弓に1番負担がかからず、的中の再現性の高くなる弓の引き方」です。

 

仮にこのロープを切った場合弦はまっすぐに元の位置まで最短距離で直線で復元します。

これはつまり何度やろうとも矢を押し出す力と向きが同じように出るという事を表していると思います。

 

もしここで過剰な上押しがかかると弓は握りを支点に回転モーメントがかかります。

私は今のところこの点に置いて堅物射ではない通常の近的で上押しをかけることに疑問を抱いています。

(過言かもしれないけれど、ほんの少しでもこの力はかけたくないと個人的に考えている。)f:id:timefliesblues:20210312003510p:image

※赤い弓は上押しによって前傾した会の時の弓の状態だが、実際は弦の長さが不変であるために青の弓の形状に無理矢理歪ませて辻褄を合わせることになる。

 

上押しによる力を打ち消すためには、弦の取り掛けた点を下方向に引くことが必要です。

そのため弦に繋がったロープは下向きに引き込んで固定することになります。f:id:timefliesblues:20210312003521j:image

詳しく分解した力を記述すると上の図の様になります。

 

上押しのモーメントは支点(握り)の微小な距離で強い力がかかり、それを打ち消すには取り掛け位置の真下方向に力をかける必要があります。

実際に引いている力を分解してこの打ち消しモーメントを除くことで実際に矢を飛ばす純粋な力が現れます。

 

会における停止状態のこのバランスのままならば綺麗に見えますが、離れた瞬間にこの上押しの力が矢に悪さをすると考えています。

 

ちなみに握りの位置で弓が折れると言う事を聞いたり見たことがありますが、それは過剰に上押しの回転モーメントを支点である握りにあたえ続けたことによるダメージが要因であると推測します。

 

過剰な上押しはかけているつもりはなくとも9割以上の大多数の人が、残心で弓が15°以上前傾するほどかけてしまっていると思います。

 

大三の時点で弓手に少しでも力の澱みを感じる場合は結果的に上押しとなり、その力が離れで飛び出す矢にちょっかいを出しているかもしれません。