弓道考察モノローグ

合い言葉は肩甲骨

「肩」とは何処のことか?

肩と言われてどのあたりが肩だと思いますか?

この問をもっと掘り下げると、引分けの指導をする、もしくは受けているときに「肩をもっと開いて!」という表現があるとしたらその場合肩とは何を指すのでしょうか?

今回の記事では肩と言う概念をもう少し分解して考えて、弓道の会話において誰でも概念がスムースにやりとり出来るよう考察していきます。

 

まず私達が普段何気なく肩と呼んでいるのは肩甲骨と鎖骨、上腕骨の一部(上腕骨頭)であることが下のイラストからわかると思います。

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肩甲骨と上腕骨は肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋からなるローテーターカフという運動機構で連動しています。

また知識としてもう一つ頭に入れておきたいの肩甲上腕リズムと言い、腕を上げる動作をした際に上腕骨が肩甲骨と成す角度を基準とした際に肩甲骨は体に対してその半分の角度を成すように挙動するということが言われています。

つまり腕が動作する際は上腕骨:肩甲骨が2:1の割合で動くということです。

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肩の外転(側方挙上)| 病気がみえるvol.11 運動器・整形外科

こちらのサイトが参考になりますので良ければご覧下さい。

 

今回考えたいのは詰まる所、肩とはどこかと言うことです。そして肩とは肩甲骨・鎖骨・上腕骨が集まった部位だと言えます。

 

だから何かと思われる方のために一つ例を考えてみましょう。

今回は仮に指導の受け手である場合に「肩を開く」という表現を聞いた際にはどのような動きをするのがよいのか考えてみましょう。

 

読み進める前にどのような動作が良いか考えてみてください。

 

 

 

 

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先程も述べたように肩という表現にはそもそも3つの骨が存在しており、少なくとも動く関節のパターンは三つあります。

組合せを考えても8通りですが、肩を開くと言う表現ではこの曖昧さを回避することはほぼ不可能でしょう。

なので、受け手は漠然と肩を動かすのではなく指導者の意図することを紐解きながら自分の射にその動作を組み込んでいく必要があるでしょう。

 

逆に指導側はあまり肩と言う表現を使わず極力鎖骨や肩甲骨、もしくは相手の同意が得られれば実際に関節や骨を触る、他には実際に動かして見せると言うことが場面によっては必要なのかもしれません。

 

http://kyudo-monologue.hatenablog.jp/entry/2018/10/06/100050