弓道考察モノローグ

合い言葉は肩甲骨

中仕掛けの露(つゆ)について

今回は中仕掛けの露について紹介します。

 

中仕掛けの作り方は世間にありふれていますので特に記述する必要はないでしょう。

 

一応、私のやり方も記述しておきますがこれと言ってやり方は決まっていませんし、巻き方で中仕掛けの質が変わることはないでしょう。

作る人の締め方などで耐久度は異なるでしょうけど、それは個々人がこだわる範囲です。

 

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私は麻の片側を少しだけ弦に巻き付けてから、もう一方を交差する向きに巻き付けます。

 

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一度で十分の太さを作れませんのでしっかりと何回も重ねて巻いていきます。

 

合成素材の麻などがありますが、毎回同じものを作れますので弓具店に200円ほどで売っている麻の塊を購入してしごいて使うことをおすすめします。

 

私はこの方法で基礎を作ってから最後に露(以下つゆ)と言うものを作ります。

 

つゆとは筈を番える位置の真上にストッパーとなるように意図的に作った麻のだまりのことです。

私は弦に油性ペンで印をつけるほかにこのつゆをつけることで弦の伸び具合のコンディションなどを見ています。

 

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 つゆは古来、弓術であった戦国時代に用いられていました。探り(さぐり)とも言われており、すぐに矢をつがえて戦えるようにしていたという説もあります。

 

このつゆを現代の弓道においても利用するのが的中率を安定させるためのポイントとなると考えています。

 

つゆによってもたらされるメリットはいくつかあります。

  • 毎回のつがえる位置が一定になる
  • 高さが変化した際には修正が容易
  • 会に至るまでつがえる位置がずれない

以上、三点が特に大きなメリットです。

 

つゆを作るまで経験的に感じていた事があり、馬手がやや力むと矢が下に飛ぶような感覚を持っていたことでした。

馬手の離れの軌道など動画を撮影して確認しても同じ様に出ていることが分かりより謎が深まりました。

最終的な結論は取りかけから会にかけてつがえる位置が上にずれるため矢は下に飛ぶということでした。

そこで試しにつゆを作るようになってから矢は上下にぶれることがなくなったのでそれ以降私は必ずつゆを中仕掛けに作っています。

 

おそらく弦が矢を押し出す際につゆに引っかかっていますので踏ん張るように押し出すことができているのでしょうね。ハイスピードカメラなどで検証したいものですが、、、

 

  • 中仕掛けの調整について

中仕掛けの調整は一見ややこしいように思えますが弦が伸びたり弓把(きゅうは)が変化するときは必ず上の方にずれていきますのでつゆをまた下に作るだけですぐに同じ状態を再現できます。

 

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 特に私が良いと思うのが麻を一本使ってつゆの下を補強するように巻き付けていくことでミリ単位での位置調整ができることです。

 

ここでさらに一つ中仕掛けを作る際のポイントがあります。

普段利用している巻藁矢を弦を張った弓にあて中仕掛けの高さの印を棒矢につけておくことでつがえる位置を一定にすることができます。

 

備考ですが矢を番える位置ですが標準的には弦に対して垂直な位置から筈一つ分上に合わせると思いますが、矢束が長い人はそれよりやや上に付けて短い人はやや下(垂直な位置よりは上)にすると弦の力を効率よく受けれると思われます。

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これは弦を引くごとに弓とつがえた位置が扇形に展開するため上下の高さにズレが生じるので、矢を押し出す際に鏃と矢筈の位置が長い矢ほど押す方向が曖昧になると思われるからです。

詳しく幾何学的に説明もできると思いますがそれはまた次の機会にいたしましょう。

 

最後にもう一つ中仕掛けの範囲について記述しようと思います。

 

  • 中仕掛けの長さについて

みなさんは中仕掛けを番える位置の上下どのくらいに展開しているでしょうか。

 

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曖昧な記述になりますが、私は上は〜cmで下は〜cmとは決めていません。

私が気にしているのはひねり革とカケ溝があたる位置にしっかりと仕掛けが形成されているかということです。

上下のかけがあたる位置には矢を番えるところと同じ位の太さの仕掛けがあることが理想だと考えています。

特にひねり革のところに肉づきよく中仕掛けがあることでひねりが入りやすくなります。

何よりここに仕掛けがあるとカケの保護になりますので、下だけとか上だけもしくはつがえるところだけに仕掛けを作っている方はカケの当たるところに仕掛けを作ることをおすすめします。

また、カケ溝のあたる位置の太さによって離れの出方に影響しますので良く研究すると良いでしょう。

このあたりについてもまた次の機会に記述しようと思います。

 

今回はとことん再現性を高めるために何ができるのかというテーマで中仕掛けにフォーカスした内容でした。

 

的にあてる練習はなにも身体の動きだけではないということを心がけると突破口が開けるかもしれないですね。